世界変えるのは俺たちなのさ!

輝いているキミが好き____

先輩、ありがとうございました____

私には2つ年上の末澤先輩がいる___。

サークルの新歓の飲み会の時に席が隣になったのが末澤先輩だった。

 

「え、何飲んでるん〜?」

「あ、カシオレです!」

「めっちゃ可愛いもん飲むねんな〜」

「そんなことないですよ( 笑 )」

「いやいや、自己紹介忘れてたな!俺末澤誠也って言うねん!○○大学の□□学部やで!」

「え、私も同じです…私くるりって言います…」

「可愛い名前やなぁ〜、俺くるちゃんって呼ぶわ!俺のことはテキトーに呼んで!」

 

そう言われ小さな紙を私に渡して去って行った。

「なんかあったらいつでも連絡してこいよ」

そう丁寧な字で書いてあり、そこにはLINE IDが書かれていた。

 

「えっ、めっちゃかっこいい____」

 

それが私と末澤先輩の出会いだった。

 

そんな末澤先輩が今日卒業する。

 

 末澤先輩に想いを伝えられずに2年が経過してしまった。卒業式の今日しかないと思い、告白することを決めたのだった。

 

 

卒業式が始まる。黒いスーツに青のネクタイをまとい普段とは違う姿にドキッとする。

 

フットサルのユニフォームを着てる姿も、汗をキラキラ輝かせてボールを追いかける姿ももう見れないと思うと胸がキュッと締め付けられた。

 

 

ふわっと末澤先輩の匂いがする。

「あれ、くるちゃんやん、来てたんや」

「えっ、あ、そうなんですよ、、」

「めっちゃおしゃれしてるやん!めっちゃ似合ってるで!」

そう言って頭を撫でてくれる先輩。

 

 

 

「あの……!言いたいことがあるんですけど…!ここじゃ言いにくいんで、、後で屋上来てもらってもいいですか…!?」

「おん、ええよ^^」

 

笑顔でそう去っていった。

 

 

「ごめん、くるちゃん待たせた?」

「いえいえ、全然待ってないですよ!」

「そっか、ならよかった。どうしたん?言いたいことって」

「あの……。私ずっと末澤先輩のことが好きでした__。末澤先輩のことしか見えなくて、ずっと夢中で先輩のことを追いかけてました…。あ、ごめんなさい、私気持ち悪いですよね…」

「……そうやったんや…」

その一言だけを言い、黙りこくる末澤先輩。

 

 

 

 

 

「……俺もくるちゃんのことしか見てへんかったよ。ずっと言おうと思ってた。でも言えんくって。可愛くて優しくて誰にでも好かれてるくるちゃんと俺じゃ釣り合わへんと思ってたからさ。でも今日からはカップルやね^^」

 

 

そう笑顔で言われ私に抱きついてくる末澤先輩。

 

 

 

 

 

「俺はもう卒業しちゃうけど、、ずっと俺はくるちゃんのこと離さへんからな」

 

 

 

優しい末澤先輩の匂いが私を包み込んだ。