羨ましいカップル____
あたしには羨ましいカップルがいる___
「じょーお!帰ろ〜」「ごめん、俺用あるから」
そう言って去っていく彼の背中を見つめる。
あたしには付き合って半年になるジョーがいた。高校から片想いしていて同じ大学に行きたくて必死で勉強したことを覚えている。
「かずくーん!帰ろ!」大きいユズちゃんの声が教室に響く。「いいよ( ˆoˆ )」笑顔でそう返すおーはしくん。あのカップルは誰が見ても羨むカップルだ。
「ハァ、今日は何もないし早よ帰って寝よ」そう思って帰路に着いた。
「あれ!ちひちゃんやん!今日はジョーくんと一緒じゃないん??」おーはしくんにそう言われる。「うん…。ジョー先に帰ってん」「そうなんや!今から俺の家で飲むけど来る??」「え?いいん??ユズちゃんと2人きりじゃなくて、あたし邪魔じゃない?」「そんなん全然気にせんといて〜!あたしもちひおったほうが楽しいし!」2人にそう言われ、おーはしくんの家に3人で向かった。
「なぁ、かずくんこれも飲もうや!かずくんの奢りな」「え!なんでなん!ユズちゃんも払ってえ〜><」2人の会話を聞いてると普段のあたしたちの会話がアホらしく思えてきた。
「なぁ、、2人は付き合ってて楽しい…?」「「うん!楽しいよ!」」2人は即答だった。
「そっか…。めっちゃ楽しそうやもんな…」
そこからは2人の楽しそうな雰囲気を羨望の眼差しで見ていた。
「ありがとう!2人とも!元気出た!」そう言って家に帰ろうとする。
そうするとおーはしくんの家の前に立っているジョー。
「おった!お前どこ行っててん!ずっと探してたんやぞ!」「ごめん…」「何で泣いてんねん」「だって!ジョー全然あたしのこと見てくれへんやん!私もユズちゃんとこのカップルみたいになりたい…」そう言うと優しく抱きしめてくれるジョー。
「寂しい思いさせてごめん。俺素直になれへんねん。」
そう言って強く抱きしめてくれた____。